「解剖学ってなに？」
「解剖学はどんな職場で活かせるの？」
「解剖学を学ぶことのできる資格を知りたい」
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パーソナルジムの実店舗「ダイエットパートナー」の運営も行い、数々の健康改善のお手伝いをしている株式会社FiiTが、解剖学に関して分かりやすく簡潔に執筆しました。
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解剖学の言葉の意味は「生体物の形態や構造を観察・記述する学問」とされています。つまり「ヒト」の身体の形や仕組み，役割などを考える学問が解剖学です。とても身近な存在でありながら、さほど意識することもなく普通に使い続けてきた自分の身体。それを様々な、新しい視点で見つめ直していくのが解剖学という学問になります。
解剖学の重要性は古くから定義されてきました。体の構造を理解しておくことで、医療・スポーツ・研究など様々な分野で役立つことは間違いありません。実際に医師やスポーツトレーナーにとって解剖学の知識は必須です。むしろ解剖学の知見がなければ、正しい治療や指導をすることは出来ないでしょう。
解剖学を学ぶ方法は様々です。医師や看護師を目指す人は、理系大学や短大で必然的に解剖学を学ぶことが出来ます。また理系大学・短大などを卒業していないスポーツトレーナーなどの人は、資格取得や独学で解剖学を学んでいるようです。解剖学を熟知することは非常に難しく、日々の勉強や治療・指導実践を通じて学んでいく必要があります。
解剖学を学ぶことのメリット
解剖学を学ぶことのメリットについて解説します。解剖学を学ぶことのメリットは以下の3つです。
- 仕事に役立つ
- 進学や就職に役立つ
- ボディメイクに活かせる
順に深堀して解説していきます。
仕事に役立つ
解剖学を学ぶことで、実際に仕事の現場で活かすことが可能です。解剖学を活かせる職場の詳細については後ほど解説しますが、人体に関わる職業である医師・理学療法士・フィットネストレーナーなどがこれに該当します。医師やフィトネストレーナーにとって解剖学の知見は必須であり、解剖学の知識がなければ治療や指導を行うことは出来ないでしょう。
医師や看護師を目指す人は、理系の大学や短大・大学院などで解剖学を学ぶ人がほとんどです。必須科目として解剖学を学ぶことができるので、テキストだけで学ぶ知識だけでなく、より医療の現場で活かせる実践的な解剖学的知見を学ぶことが出来ます。
またスポーツジム・フィットネスクラブ・パーソナルジムなどで働くフィットネストレーナーにとっても解剖学は仕事で大いに活かせる学問です。フィットネストレーナーが解剖学を学ぶことで人体の構造と仕組みを理解し、お客様に正しいトレーニング指導をすることが出来ます。スポーツトレーナーの中には理系の大学や短大で解剖学を学んでいない人も多いので、独学もしくは何らかのトレーナー資格を通して解剖学を学んでいます。
進学や就職に役立つ
解剖学を学んでおくことで、進学や就職に役立てることが可能です。解剖学は前述した通り、人体の構造と仕組みを理解する学問。よって人体に関わる知識が必要な学校への進学や企業への就職の際に、解剖学の学問を通して学んだ知識を役立てることが出来ます。
特にこれから医師や看護師を目指すため理系大学や短大への進学を志す人が解剖学を学ぶことは必須です。理系の大学では入試の出題項目に解剖学を取り入れる学校も多くあります。解剖学を自身で学んでおくことで、入試試験の際にも有利になるでしょう。もちろん学校に入学するためだけに解剖学を学ぶのではありません。今後、医師や看護師として活躍することを視野に入れて学ぶことが前提です。
またスポーツジムやフィットネスクラブ、パーソナルジムやアスレティックトレーナーを目指す人にとっても解剖学的知見は必須です。実際にスポーツジムやフィットネスクラブの中には、採用試験の一部に解剖学の筆記試験を導入している企業もあります。今後フィットネス業界で働きたい人も解剖学を学んでおくことは重要です。
ボディメイクに活かせる
解剖学を学ぶことで、自身のボディメイクに活かすことも可能です。解剖学を学ぶことの意味は、進学や就職・仕事のスキルとして活かすためだけではありません。日々トレーニングに励んでいる人は、自身のボディメイクをより効率的に行うための知識を得ることが出来るはずです。
ボディメイクにおいて解剖学の知見は絶対に必要になります。解剖学を学んでおくことで「トレーニングでどのように筋肉や神経が働くのか」を理解することが可能です。解剖学を学んでいる人とそうでない人は、トレーニングの質に大きな違いが生まれます。
実際に一流のボディビルダーは非常に解剖学の知識が豊富です。トレーニングの種目毎に働く筋肉の動きはもちろん、神経の伝達回路まで理解しています。趣味でトレーニングをやるなら解剖学を探求する必要はありませんが、ボディビル大会に出場する選手ならば最低限の解剖学的知見を身に付けておくことをおすすめします。
解剖学を学べる資格
解剖学を学ぶための方法は様々です。既に理系の大学や短大に通っている人は、授業を通して解剖学を学ぶことができるでしょう。しかし学校に通っていない人にとって独学のみで難解な解剖学を理解することは非常に困難です。そこで資格を通して、解剖学を学ぶことをおすすめします。今回紹介する解剖学を学べる資格は以下の3つです。
- 健康運動指導士
- NESTA-PFT
- NSCA-CPT
順に深堀して解説していきます。
健康運動指導士
健康運動指導士は、平成19年に『財団法人健康・体力づくり事業財団』よって新たに設立された日本の民間資格です。同団代によると本資格の目的は「個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び指導を行う者」とされています。正しい運動の知識を身に付け、老若男女問わず、人々の健康づくりをサポートするのが健康運動指導士の役目です。
健康運動指導士は、日本の団体が運営する民間資格です。パーソナルトレーナー資格やアスレティックトレーナー資格のように専門性の高い資格ではありませんが、老若男女問わず運動指導ができるようになることから、日本ではかなり人気の資格になります。現在延べ15,000人以上が本資格を取得しており、様々な場所で活躍しています。フィットネスクラブから福祉施設まで様々な場所で通用する、日本ではトップクラスに人気のある民間資格です。
健康運動士の講習カリキュラムでも解剖学の知識を学ぶことが出来ます。これからフィットネスクラブやスポーツジムで働くことを念頭においている人は、ぜひ本資格の取得を目指してみてください。
下記の記事ではさらに詳しく健康運動指導士の資格について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
健康運動指導士は稼げない？年収・給料の現実と稼ぐために知るべきこと
NESTA-PFT
NESTA（全米エクササイズ＆スポーツトレーナー協会）は1992年から現在までで約6万5千人のメンバーと、約7万人のパーソナルトレーナーを全米で育成しています。現在、世界80ヵ国で本資格を持ったインストラクター、トレーナーが活躍しています。 NESTAは人材育成のプロであり、そのNESTAが認定する本資格は、フィットネス・ウエルネス業界で国際的に認知され、そのクオリティは大手のフィットネスクラブからも高い信頼を得ています。
本資格は、フィットネス・ウエルネス業界では知らない人がいないほど、知名度の高い資格で、トレーナー活動において必須の資格になりつつあります。 パーソナルトレーナーはご自身の経験をお客様に落とし込むのではなく、科学的根拠に基づいてプログラムを作成する力が必要になります。運動生理学、機能解剖学、生体力学、栄養学、解剖学等が主に必要な知識になります。研究データや科学論文などから様々な新しい根拠を取りいれることが重要になります。 これらの考え方や使い方、知識を学び、身につけることができる資格です。
NESTA-PFTは、資格取得のために養成講座を開いており、そこで解剖・生理学について学べます。解剖・生理学について効率的に学べて、資格も取得できますから一石二鳥です。
下記の記事ではさらに詳しくNESTA-PFTの資格について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
NESTA-PFTは取得すべき？資格情報と合格難易度・費用と独学情報まで解説！
NSCA-CPT
NSCA-CPTはアスレティックトレーナーを目指す人は積極的に取得すべき資格です。NSCAとは「National Strength and Conditioning Association」の略で、トレーニングやパフォーマンスアップの分野での研究を実用化させ、「科学者とスポーツ現場指導者との橋渡し」することを使命としています。NACA-CPTは、科学的な知識を基に、男女問わず様々な年齢層の人に対して生きていく上でなくてはならない運動や健康に関する知識を提供するといった、トレーニングやフィットネスに関する専門的知識や技術を持っている人であると認定する資格です。
NSCA-CPTでは、身体を動かすために必要な体力のサポートと、人間になくてはならない健康に関する知識をお客様に伝え、トレーニングやフィットネスに関する専門的なスキルや知識を持っている人を認定する資格です。アスレティックトレーナーの専門資格ではありませんが、ぜひ取得しておきたいトレーナー資格になります。
NSCA-CPTの取得過程でも解剖学を学ぶことが可能です。トレーナーを目指す人にとってNSCA-CPTは信頼性も高い資格ですので、ぜひ取得を目指してみてください。
下記の記事ではさらに詳しくNSCA-CPTの資格について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
NSCA-CPTは取得すべき？資格情報と合格難易度・費用と独学情報まで解説！
解剖学を活かせる仕事先
解剖学で活かせる仕事先を紹介します。解剖学を活かせる仕事先は以下の3つです。
- 医師・看護師
- 理学療法士スポーツトレーナー
- スポーツトレーナー
順に深堀して解説していきます。
医師・看護師
解剖学を学ぶことで、医師や看護師などの医療従事者になることが可能です。解剖学は人体の構造や仕組みを学ぶための学問。医療従事者にとって解剖学を学ぶことは必須です。
特に医師や看護師を目指すために理系大学に通っている人は、必然的に学校の単位取得過程で解剖学を学ぶことになります。解剖学の基礎からしっかりとプロの教師が教えてくれるので、独学のみで解剖学を学ぶよりも遥かに学ぶスピードが早いでしょう。また外科医にとって解剖学の知見は必須です。外科クリニックに通う患者に対して解剖学の知見を活かして適切な治療法を選択していきます。解剖学をしっかりと学んでおくことで、より適切な治療方法を選択できるはずです。
もちろん医師や看護師になるためには解剖学以外にも豊富な知識とスキルが必要になります。まずは医療系の知識やスキルが学べる大学や短大に進学することを目指しましょう。
理学療法士スポーツトレーナー
解剖学を学ぶことで、理学療法士スポーツトレーナーを目指すことも出来ます。理学療法士スポーツトレーナーとは、その名の通り「理学療法士の国家資格を所有しているスポーツトレーナー」のことです。スポーツトレーナーとは、スポーツ選手が各競技で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、運動能力や身体機能を向上させたり、肉体面・精神面のコンディションを整えたりする仕事。理学療法士スポーツトレーナーとは、理学療法士としてのスキルをスポーツトレーナーの仕事に活かして活動する人を指します。
理学療法士スポーツトレーナーの仕事は様々で、アスリートの運動・コンディショニング指導から、一般の人への健康指導まで多岐に渡ります。理学療法士は国家資格であり、けがや病気などで身体に障がいを持つ人に対してリハビリテーションをおこなう医療専門職です。理学療法士は医師の指示のもと、運動の指導やマッサージ、電気刺激、温熱などを用いて、座る・立つ・歩くといった日常の基本的動作能力の回復を目的とし、その人が自立した日常生活を送れるようサポートするのが目的です。
理学療法士にとって解剖学の知見は必須です。解剖学を学ぶことでスポーツの動きに対する筋肉や神経の働きを理解することに繋がります。理学療法士スポーツトレーナーとしての仕事でも大いに解剖学の知識が役立つでしょう。
下記の記事ではさらに詳しく理学療法士スポーツトレーナーの仕事について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
理学療法士スポーツ トレーナーになるには？役立つ資格/種類・仕事内容と向いてる人
フィットネストレーナー
フィットネストレーナーとは、スポーツジムやフィットネスクラブなどで科学的な根拠に基づいて適切な運動指導、ならびに一人ひとりの体力や年齢、目的に合わせた運動プログラムの開発などを行う仕事です。スポーツインストラクターの指導対象がアスリートであるのに対し、フィットネストレーナーは一般の、しかも幅広い年齢層の人々の運動指導をするのが特徴になります。
フィットネストレーナーの仕事内容は、ジム内でのトレーニング指導はもちろん、プログラムの作成や個別カウンセリングなど多岐に渡ります。フィットネストレーナーは、フィットネスクラブやスポーツジムに通う人に対して科学的に適切な指導を行う仕事。お客様一人ひとりの性格や身体的特徴に応じて様々なスタイルでフィットネス指導を行うのがフィットネストレーナーの務めです。
フィットネストレーナーが解剖学の知識を持っていることで、お客様へのトレーニング・運動指導に大いに活かすことが出来ます。正しい解剖学の知見を持っていることで、怪我のリスクを回避しながらより効果の高い指導をできるようになるでしょう。
下記の記事ではさらに詳しくフィットネストレーナーの仕事について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
